味の素(株)「ビクトリープロジェクトⓇ」20周年~アスリートと共に歩み続けた軌跡とサポートの進化形~

 味の素㈱は、2003年より(公財)日本オリンピック委員会との共同で「ビクトリープロジェクト®」を推進し、日本代表選手およびその候補選手の国際競技力向上とメダル獲得倍増をサポートしてきました。

 活動開始から『今年で20周年』という節目を記念し、11月30日に味の素ナショナルトレーニングセンター・ウエストで記者発表会を開催しました。
「ビクトリープロジェクト®」サポートの軌跡、サポートの進化形について、発表会当日のゲストとのトークセッションの様子も交えながらご紹介します。

<目次>
1.アスリートと共に歩み続けた軌跡
 ~第1部トークセッションゲスト:プロフィギュアスケーター荒川静香さん、オリンピアン松田丈志さん~ 
 
2.「ビクトリープロジェクト®」サポートの進化形
 ~第2部トークセッションゲスト:B-boy Shigekix選手、B-girl Ayane選手~

1.アスリートと共に歩み続けた軌跡


今の「ビクトリープロジェクト®」の活動に至るまでには、様々な歴史がありました。

2003年、「ビクトリープロジェクト®」の立ち上げ時は、「アミノバイタル®」製品でアスリートのコンディショニングサポートを開始しました。この頃、サポートしていた選手の1人が、ゲストであるプロフィギュアスケーターの荒川静香さんです。

トークセッションの中で、荒川さんは「当時は、代表選手でも栄養士がつくことはほぼありませんでした。私も手探りで自分に合った食事や補食を探す努力をしていました。自己流で試して、正解もわからない中で、私にとって、『ビクトリープロジェクト®』は、最後にグッと『これでいいんだよ』と方向性を定めてくれる大きな力だったと思います。」と振り返りました。

▼(左)2004年、2006年「アミノバイタル®」ブース
 (右)2005年、荒川静香さんと「ビクトリープロジェクト®」メンバー
荒川さん画像①.JPG
2009年以降、「ビクトリープロジェクト®」では、「アミノバイタル®」製品に加えて、食事メニューも提供し、「栄養バランスの良い食事」と「目的に応じた補食」からなる、「勝ち飯®」での栄養サポートを開始しました。

画像1.png
トークセッションの中で、ゲストの松田丈志さんは、「2016年のリオオリンピックに向けては、32歳で、当時競泳界では最年長でした。プロとして結果をだすために、味の素と強くタッグを組んで、もう一度戦えるカラダ作りに一緒に取り組みました」と振り返りました。

また、ご自身の現役時代の体験から、「食事を変えれば、これだけカラダは変わるんだというのをすごく実感しました。トレーニングはたくさんしていたけど、むしろトレーニングよりも食事のほうがカラダを変えられということも強く感じました。」と、食事の重要さについても語っていました。

▼(左)2015年合宿時の松田丈志さんと「ビクトリープロジェクト®」メンバー
 (右)記者発表会トークセッションの様子
キャプチャ.PNG
2016年以降は、味の素㈱研究所の科学者も「ビクトリープロジェクト®」の一員となり、「スポーツ栄養科学」に基づく個別課題解決を開始させました。
また、コロナ禍の感染症対策で、「孤食」を余儀なくされて以降、カラダだけではなく、「こころの健康」と「チームとしての一体感醸成」の大切さを痛感し、選手たちの「こころも健康」にする楽しい食事をテーマに、メニューの開発を行いました。

メニュー開発に加え、味の素㈱のコーポレートキャラクターである「アジパンダ®」を活用した楽しい食事シーンの創出、選手とのコミュニケーションなど、こころの健康という面でも、選手へのサポートを実施しました。

▼(左)味の素㈱科学者兼「ビクトリープロジェクト®」メンバー
 (右)「For ATHLETE」ギョーザ
画像③.JPG

2.「ビクトリープロジェクト®」サポートの進化形


2022年以降のサポートでは、これまでの選手への栄養面でのサポートに加えて、コーチング、フィジカル・メンタルトレーナー、科学者など、専門領域における有識者とのネットワークを活用して、サイエンスベースの統合的アスリートサポートへと更に進化を遂げました。

また、未来世代のアスリートの人生をリスペクトし、「こうなりたい」に"栄養"で寄り添い、自己実現を共創するサポートも行っています。未来世代のスポーツとして、今後の活躍が注目されているブレイキン。味の素㈱では、2022年からブレイキン選手への栄養サポートを実施しています。

▼ブレイキン海外合宿での「ビクトリープロジェクト®」サポートの様子
キャプチャ.PNG
トークセッションの中で、ゲストのShigekix選手は、「自分自身のカラダで最大限のパフォーマンスを発揮したい。だから5年以上、栄養や口にする物はすごく意識していて、栄養は練習と同じくらい重要なピースになっている。」として、さらに「カラダは軽い方がいいが、筋力も必要。自己流でやってきたが『ビクトリープロジェクト®』のサポートを受けて、より正確性、実用性が増している」と語りました。
一方で「カラダも健康で、こころも健康であることが大切。大会中は(お湯で溶いた)だしを飲み、気持ちを穏やかにしている」と、精神面についても触れました。

姉のAyane選手は、栄養サポートを受ける中での変化について、「過去、カラダを絞りたくて、食べるものをカットしていたが、自分らしい力強いパフォーマンスが最後までできなくなった時期があった。カラダに向き合うことの大切さをこの数年で感じている。ブレイキンがスポーツに入って、こういう栄養サポートの機会を頂けて、自分らしいパフォーマンスをするために、必要なものをきちんと摂っていくことが大事だと気づけた。」と話しました。

20231130オフィシャル画像 (9) トークセッション②.jpg
発表会では、Shigekix選手とAyane選手が一緒にダンスパフォーマンスも披露。
姉弟2人で息のあった、キレのあるパフォーマンスに、会場内から大きな拍手が送られました。
これからも、Shigekix選手、Ayane選手、それぞれのスタイルと個性を活かし、「自分らしいパフォーマンスを最後まで貫けるよう、「ビクトリープロジェクト®」ではブレイキンの選手たちを栄養でサポートしていきます。

20231130オフィシャル画像 (8) Shigekix選手、Ayane選手.jpg
これまで20年にわたり、多くのアスリートと共に歩み、味の素㈱の「アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献する」という志に基づいた活動である、「ビクトリープロジェクト®」。
これからも、サイエンスベースの統合的アスリートサポートを更に進化させ、また、アスリートの「こうなりたい」に"栄養"で寄り添いながら、自己実現を共創するサポート活動を進化させ続けていきます。

※味の素(株)は、TEAM JAPANオフィシャルパートナー(調味料、乾燥スープ、栄養補助食品、冷凍食品、コーヒー豆)です