味の素㈱「ビクトリープロジェクト®」は、世界で勝つためのカラダづくりを目指して、「科学的」栄養サポートを通じ、ハンドボール女子日本代表チームをサポートしています。
ハンドボールは、競技者同士の接触が激しい競技のため、長身で体重があり、動ける選手が有利となるスポーツです。日本人選手は体格で劣っていることが多いため、2017年よりチーム全体で強いカラダづくりを本格的にスタートしました。
2019年11月30日~12月15日に熊本で開催された2019女子ハンドボール世界選手権では、メインラウンドに進出し、大健闘!
2017年からの取組み内容、世界選手権の様子をご紹介します。
課題:世界と対等に戦うためのフィジカル
⇒筋肉量を増やしてカラダを大きく!
⇒(そのためには)筋肉の材料となる「たんぱく質」をしっかりとることが必要!
Step1、ハンドボールの女子日本代表選手はどのぐらいたんぱく質をとればよいか?
⇒研究の実施
アスリートに必要なたんぱく質摂取量についての研究データはいくつかあるものの、ハンドボール選手に関するデータはほとんどありませんでした。そこでまず、ハンドボールの女子日本代表選手を対象に試験を実施し、カラダ作りに必要なたんぱく質摂取量を明らかにしました。
●代表合宿期間中に試験を実施。
●食事調査⇒たんぱく質(窒素)の摂取量の算出。
●24時間の尿回収⇒たんぱく質(窒素)の排泄量の算出。
●摂取量と排泄量のバランスから、カラダづくりに必要なたんぱく質摂取量を算出。
▼試験の準備中
Step2、必要なたんぱく質を摂取するために、食事・補食でどのぐらい食べればよいのか?
⇒勉強会の実施
●Step1で求めた量のたんぱく質を摂取するために食べるべきボリュームをイメージする。
●そのボリュームを確保するための食事・補食のテクニックを知る。
●普段の生活の中で、実践可能な行動を考える。
例えば、
・チームで常備している牛乳を飲む
・チーズ、納豆を社食に持ち込む
・昼食の主菜を増やすのは難しいので、練習前後に補食をとる
・週末に卵を2パック、チーズを買いだめする ...等々
▼勉強会の様子
Step3、自分に必要な食事・補食を実践できているか?
⇒「勝ち飯」P.A.D.の導入
♦P...protein(たんぱく質)
♦A...addition(たし算)
♦D...drill(反復練習)
●たんぱく質5gを〇1つとして、毎食(食事+補食)の摂取量を記録する。
※食事の○の記入欄は主食、主菜、汁物、乳製品に分かれている。
※たんぱく質の代謝を助ける「ビタミン」を摂取するための「副菜」のチェック欄あり。
⇒自分の
たんぱく質摂取量や食事・補食パターンが分かる。
具体的には、
・1日トータルのたんぱく質摂取量
・タイミング毎のたんぱく質摂取量
・食事の構成(主食、主菜のバランスは?副菜しっかりとれている?など)
●毎日の体重、体脂肪率を記録する。
⇒自分の
体組成変化を把握。
⇒自分のたんぱく質摂取や食事・補食パターンと体組成変化をリンクさせてセルフチェック。
⇒自分のカラダ作りに必要な食事・補食パターンを発見。
▼PAD開始! ○1個の感覚を身に付ける。
▼みんなで栄養成分を確認中!
▼食事が偏りやすい海外合宿中、鍋を作ってたんぱく質と野菜をしっかり摂取!
選手は週1回、記入した「勝ち飯」P.A.D.の写真を撮って「ビクトリープロジェクト®」へ送信し、管理栄養士などからアドバイスを受けます。このように「ビクトリープロジェクト®」と選手で頻繁にコミュニケーションを図ることで、目標達成に向けて取組んでいます。
▼管理栄養士と体組成の進捗確認、方向性の打合せ
~2019女子ハンドボール世界選手権中の「勝ち飯®」サポート~
「ビクトリープロジェクト®」は世界選手権の期間中も熊本現地にて、ベストコンディション維持のためのサポートを実施しました。
▼大会期間中、ホテルでの食事について管理栄養士からアドバイス!
▼マッサージルームにて、エネルギー・たんぱく質補給のためのブースを設置。
▼練習前後には目的に応じたアミノ酸を摂取!
来年の世界大会に向けて、味の素㈱「ビクトリープロジェクト®」は、ハンドボール女子日本代表チームとともに邁進していきます。
応援よろしくお願い致します‼