味の素㈱「ビクトリープロジェクト®」は、2022年4月から陸上十種競技・右代啓祐選手とサポート契約を開始しました。十種競技とは、走・投・跳の10種類の種目を2日間かけて行い、各種目の得点の合計値を競い、優勝者は「キング・オブ・アスリート」と称されるなど"超人"が集う競技です。
右代選手は、日本人で初めて8,000点台を叩きだし、2度のオリンピックに出場するなど、陸上界のレジェンドとして活躍しています。
現在36歳。まだまだ高みを目指す"ベテラン"右代選手の更なる挑戦を目指し、"共に戦うパートナー"として取り組む「ビクトリープロジェクト®」のサポート活動や、パフォーマンス発揮のための「勝ち飯®」をご紹介します。
年齢を重ね、"疲れがとれない""最後まで追い込めない"など、競技力低下が気になる「ベテランアスリート」の方も、是非参考にしてみてください。
<目次>
1、サポート開始。見えてきた課題とは
2、カラダを作り、動かす栄養素を揃えた「勝ち飯®」
3、リミッターを外せ!限界突破の合宿
4、試合2日間を最後まで戦い抜く「ニュートリションプラン」
1、サポート開始。見えてきた課題とは
「ビクトリープロジェクト®」はサポートを始めるにあたり、右代選手の日々の食事・トレーニング・体組成・疲労度などの調査を実施。さらに、練習や試合にも帯同し、右代選手が抱える課題の把握から始めました。食事画像から栄養素を数値化したり、カラダの状態を数値化したりした中で見えた課題は、食事制限による栄養・エネルギー不足。
この課題を克服するために「ビクトリープロジェクト®」栗原は、食事と補食の摂るタイミングをまとめた「ニュートリションプラン(栄養摂取計画)」の作成と、アミノ酸を積極的に活用した「勝ち飯®」の実践に取り組みました。また、さらなる高みを目指す右代選手と共に「限界突破の合宿」も決行しました。
2、カラダを作り、動かす栄養素を揃えた「勝ち飯®」
右代選手の食事調査から、食事量と栄養素、特にカラダをつくる材料となる「たんぱく質」と、カラダを動かすエネルギー源の「糖質」が不足している事が分かりました。
プロ意識が高く、ストイックにカラダづくりを行う右代選手は"体脂肪率3%台"をキープするために、食事を制限。しかし、カラダが大きく、練習量も多い右代選手には明らかに足りない量で、疲労感や集中力低下の原因にもなっていました。
そこで、栗原はトレーニング内容から消費エネルギー量を算出し、消費した分のエネルギーや栄養素を効率よく補える食事+補食の「ニュートリションプラン」を作成し、右代選手の「勝ち飯®」実践をサポートしました。
「勝ち飯®」ポイント: 3食の食事+補食で「糖質」と「たんぱく質」を摂る。
栄養素は相互に作用し、吸収率を高めたり、エネルギー代謝を促進したりするため、食事は「主食・主菜・副菜・汁物・乳製品」を揃えた"バランスの良い食事"が基本。そこから食材をアレンジして、右代選手が不足していた「糖質」と「たんぱく質」を摂れる献立に!(「糖質」を多く含む食材:お米・パン・うどん等の穀類や、じゃがいも・かぼちゃなどのいも類。「たんぱく質」を多く含む食材:肉や魚、卵、豆腐など。)
さらに、補食でも、「パワーボール®」(だし入り小分けおにぎり)やバナナ、「アミノバイタル®」各種を活用し、無理なく、効率的に栄養を摂取できるように工夫しました。
関連リンク
3、リミッターを外せ!限界突破の合宿
栄養サポートを始めてから、「省エネモード」のカラダが「エネルギーをしっかり使える」カラダに変わり始め、食事量を増やしたにも関わらず体組成が安定するように。右代選手自身もカラダの調子や練習の質が良くなっていると、カラダの変化を実感し始めました。
さらに試合でパフォーマンスを発揮できるように、全てを出し切る‟限界突破"の合宿(2泊3日)を決行。「ビクトリープロジェクト®」は栄養とケアの両面からコンディショニングサポートを行い、右代選手と共に合宿に臨みました。
<栄養>
右代選手が高強度の練習をバテずにやり抜くために、トレーニング内容に合わせたニュートリションプランを作成し「勝ち飯®」を実践。
食事では、正しい食事だけではなく、"楽しい食事"も意識し、右代選手の好物を入れるなどの工夫も。
また、今後も右代選手自身で継続して「勝ち飯®」を実践できるように、実際に調理にもトライして頂きました!この日は「鍋キューブ®」うま辛キムチ味×ぽかぽか生姜みそ鍋をW使いした具だくさん鍋。野菜たっぷりで脂質控えめのForATHLETEシリーズ「コンディショニングギョーザ®」もin!
<ケア>
「ビクリープロジェクト®」アドバイザリースタッフの三富トレーナーも帯同し、アライメントを整え、動きやすいカラダづくりにも取り組みました。カラダをケアすることで、ケガの予防と、質の高いトレーニングにつながります。
(あまりの痛みに悶えるシーンも)
適切な栄養摂取とケアにより、コンディションも万全な状態でトレーニングを実施でき、最終日のバイクトレーニングでは、なんと自身の最大出力を更新!
合宿を終えて「久しぶりに楽しく練習ができた!リミッターを外せた!!」と、試合に向けて前向きに
4、試合2日間を最後まで戦い抜く「ニュートリションプラン」
2022年4月末。本格的にサポートを始めて初の国内大会に出場。「ビクトリープロジェクト®」は試合4日前から帯同し、戦略的な栄養摂取で右代選手のコンディショニングをサポートしました。
十種競技は2日間に渡り行われ、種目間の休憩時間は30分~1時間程度。疲労は競技を進める毎に蓄積され、1日目の途中からは筋肉痛も発症。2日間の推定消費エネルギー量はなんと約10,000㎉で、試合のダメージは3ヶ月に及ぶことも!体力的にも精神的にも過酷さを極める競技で、最後までエネルギーを切らさない事が戦い抜く鍵になります。
その状態を作るため、試合前はカラダにエネルギーを溜め込み、試合当日はリカバーをしながらエネルギーを溜めて使えるようにすることが栄養面でのポイントになります。
①試合前:カラダにエネルギーを十分に溜め込む
・試合3日前~エネルギー源の「糖質」をしっかり摂る。
・筋肉の材料となる「たんぱく質」をしっかり摂る。
・栄養素の代謝やコンディションを整える働きのある「ビタミン」を摂る。
・消化に負担のかかる「脂質」は控えめにする。
関連リンク
②試合当日:後半種目に向けてリカバーしながら、エネルギーをカラダに溜め込む
・朝食:エネルギー源の「糖質」をしっかり摂る。
・試合間:「糖質」と「アミノ酸」を手軽に摂れる (「パワーボール®」や「アミノバイタル」など)を活用。
(※アミノ酸は、競技毎の負荷や発揮したい力の目的に応じて使い分ける。)
・疲労や緊張で食欲減退時でも食べやすいよう、だしをお湯に溶かした「だし湯」を活用。
(1日に摂る補食。タイミング毎にまとめておく。)
2日間合計の補食回数はなんと37回!事前に補食のタイミングをプランニングしておくことで、必要な栄養素を逃さず摂取し、ベストコンディションで戦い抜くことができます。
関連リンク
今大会の結果は惜しくも5位。悔しさは残ったが、コンディショニングのコツを掴み、手応えを感じる大会に。試合後は「やるならとことんやるんだ!」と今後の挑戦に向けて、前向きに、"思いっきり"取り組むことを宣言!
「ビクトリープロジェクト®」は、目標に向かって挑戦し続けるベテランアスリート右代選手の活躍を栄養×トレーニング×ケアでサポートしていきます!今後の活躍に乞うご期待!